B Corp企業への転職ガイド|認証の意味と求人の探し方

記事の紹介

< この記事でわかること >
✔︎ B Corp(Bコープ)認証の仕組みと、2026年から始まった新しい基準
✔︎ 日本のB Corp企業の現状と、実際にB Corp企業へ転職した2人の事例
✔︎ B Corp企業の求人の探し方と、入社前に確かめたいポイント

「B Corpの会社で働いてみたい。でも、どうやって探せばいいの?」

商品やサービスを選ぶときに「B Corp(Bコープ)」のロゴを目にする機会が増え、そうした会社で働くことに関心を持つ方が増えています。一方で、認証の中身や、どんな仕事があるのか、どう探せばよいのかは意外と知られていません。

この記事では、B Corp認証の基本を整理したうえで、日本のB Corp企業の現状、働く魅力、目指せる仕事、実際の転職事例、求人の探し方、そして入社前に確かめておきたいポイントをご紹介します。

当社プロビティ・グローバルサーチは、2026年6月にB Corp認証を取得しました。人材紹介会社としては、日本でもまだ数少ない認証企業です。お取引先にもB Corp企業が多く、これまで何人もの方がB Corp企業へ入社されています。認証企業の当事者として、そして転職支援の現場から見えてきたことをお伝えします。

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目次

1. B Corp(Bコープ)とは

1.1 B Labが運営する国際的な企業認証

B Corp(Bコープ、正式名称B Corporation)は、米国の非営利団体B Lab(ビー・ラボ)が2006年に創設した国際的な企業認証制度です。

「B」はBenefit(ベネフィット)を意味しています。株主の利益だけでなく、従業員、顧客、地域社会、地球環境など、事業に関わるすべてのステークホルダーに価値をもたらす企業であることを示すのがB Corp認証です。

2026年7月時点で、世界102か国の10,000社以上が認証を取得しており、アウトドアブランドのパタゴニアや、食品メーカーのダノンなどがよく知られています。

1.2 認証を受けるための条件

B Corp認証では、特定の取り組みではなく、会社のあり方全体が評価されます。これまでの基準では、企業の取り組みが次の5つの分野から総合的に評価されてきました。

  • ガバナンス:経営の透明性や説明責任、企業理念の明確さ
  • 従業員:働きやすさ、報酬・福利厚生、成長の機会
  • コミュニティ:地域社会や取引先への貢献、多様性への配慮
  • 環境:気候変動への対応、資源の使い方
  • 顧客:商品やサービスが顧客や社会にもたらす価値

具体的には、B Impact Assessment(BIA)と呼ばれる評価で200点満点中80点以上を獲得することと、ステークホルダーへの配慮を企業の定款に盛り込むことが、主な条件とされてきました。認証には有効期間があり、取得後も定期的な再認証が必要です。

2026年から始まった新しい基準

B Labは2025年に新しい認証基準を公表し、2026年からは新基準での審査が始まっています。主な変更点は次の3つです。

  • 点数の合計から、テーマごとの必須要件へ:気候変動への対応、人権、公正な働き方など、7つのテーマそれぞれに満たすべき要件が定められました。合計80点を超えれば認証される、という仕組みではなくなっています。
  • 企業の規模や業種に応じた要件:満たすべき要件の数や内容は、企業の規模や業種によって異なります。
  • 外部機関による監査:審査に、第三者の認定機関による監査が加わりました。

すでに認証を受けている企業も、再認証の際に順次新しい基準へ移行していきます。そのため当面は、旧基準で認証を受けた企業と、新基準で認証を受けた企業が混在することになります。最新の要件はB Lab公式サイトでご確認ください。

ポイントは、B Corpが特定の取り組みを評価する認証ではなく、会社のあり方全体を評価する認証だということです。環境に配慮した商品をつくっているだけでは足りず、働く人への向き合い方や、経営の透明性まで問われます。新しい基準では、その要求がより厳格になったといえます。

1.3 SDGs・ESG・CSRとの違い

B Corpと混同されやすい言葉を整理しておきましょう。

  • SDGs:国連が定めた、2030年までに世界が達成すべき17の目標
  • ESG:投資家などが企業を評価する際の「環境・社会・ガバナンス」という視点
  • CSR:企業が果たすべき社会的責任という考え方
  • B Corp:第三者機関が企業全体のあり方を審査し、基準を満たした企業に与える認証

SDGsやESGが「目標」や「視点」であるのに対し、B Corpは一定の基準を満たしたことを外部から証明する仕組みである点が大きな違いです。また、上場企業だけでなく、中小企業やスタートアップも取得できます。

サステナビリティ・SDGs・ESG・CSRの関係については、以下の記事でも詳しく解説しています。

▶ サステナビリティ転職ガイド:年収・仕事内容・転職成功のポイントを解説

2. 日本のB Corp企業の現状

2.1 100社を超えた日本のB Corp

日本で初めてB Corp認証企業が誕生したのは2016年です。それから10年がたった2026年7月、日本に本拠地を置くB Corp企業は100社に到達しました。

ここ数年の伸びは特に大きく、2024年に約50社だった認証企業は、2026年7月末時点で105社と、およそ2倍に増えています(B Market Builder Japan発表)。

代表の高藤がB Corpの存在を知ったのは10年近く前のことでした。当時はまだ日本での認知度も低く、ごく一部の先駆的な企業の取り組みという印象でしたが、今では「知る人ぞ知る認証」から「転職先選びの手がかりのひとつ」へと変わりつつあります。

2.2 業種・規模の広がり

日本のB Corp企業は、22の都府県、46の業種にまで広がっています(2026年7月時点、B Market Builder Japan発表)。

食品やアパレル、化粧品といった消費者に身近な業界だけでなく、IT、教育、コンサルティング、広告、金融、そして当社のような人材サービスまで、業種はさまざまです。外資系企業の日本法人から、地方の老舗企業、創業間もないスタートアップまで、規模の幅も大きいのが特徴です。

つまり、「B Corp企業で働く」という選択肢は、特定の業界や職種に限られたものではなくなってきているといえます。

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3. B Corp企業で働く魅力

3.1 事業そのものが社会への貢献とつながっている

B Corp企業の多くは、社会課題の解決や環境への配慮を、本業とは別の活動ではなく事業の中心に据えています。

「仕事を通じて社会に貢献している」という実感を日々の業務の中で持ちやすいことは、B Corp企業で働く大きな魅力のひとつです。当社の調査でも、仕事を通じた社会への貢献実感が、働く人の幸福度に大きく関わることが見えてきています。

▶ 【幸福度研究】ソーシャルグッド転職における主観的幸福度の向上

3.2 働く人を大切にする仕組みが評価の対象になっている

B Corpの評価分野には「従業員」が含まれています。報酬や福利厚生、働きやすさ、成長の機会、職場の多様性などが審査の対象となるため、認証企業は働く人への向き合い方を外部の基準で見直してきた企業ともいえます。2026年からの新しい基準でも、公正な働き方は必須のテーマのひとつに位置づけられています。

3.3 価値観の近い企業・仲間とつながれる

日本のB Corp企業の間では、交流イベントや勉強会など、企業の垣根を越えたつながりが育っています。社外にも同じ志を持つ仲間ができ、他社との協業や学び合いの機会が広がるのも、B Corp企業ならではの環境です。

4. B Corp企業で目指せる仕事

B Corp企業の仕事は、「社会貢献専門の部署」に限られるわけではありません。ここでは代表的な関わり方をご紹介します。

4.1 サステナビリティ推進・インパクト測定

B Corp認証の取得や再認証に向けた取り組みを社内で推進したり、事業が社会や環境に与える影響(インパクト)を測定・発信したりする仕事です。

こうした推進部門は、全社の方針を定め、各部署をつなぐ旗振り役です。実際の取り組み、たとえば環境に配慮した調達や働き方の改善は、購買・人事・広報などの各部門が担います。そのため、部署を越えて調整し、巻き込んでいく力が求められます。

4.2 事業開発・営業・マーケティング

B Corp企業では、事業を伸ばすことが社会への貢献の拡大に直結します。商品やサービスの価値を顧客に届ける営業やマーケティング、新しい事業の立ち上げなど、これまでの職種経験をそのまま活かせるポジションも多くあります。

▶ 営業の力で社会貢献できるのか?

4.3 人事・組織づくり

働く人への向き合い方が評価の対象となるB Corpにとって、働く人を大切にする制度や文化づくりは経営の重要なテーマです。採用、育成、評価制度の設計、組織開発など、人事の専門性を社会によい組織づくりに活かすことができます。

5. B Corp企業へ転職した方の事例

ここでは、当社のご支援でB Corp企業へ入社された2名の方をご紹介します。お二人とも、入社の決め手はB Corp認証そのものではありませんでした。何を基準に会社を選び、入社後に何を感じているのかを、インタビュー動画の内容からお伝えします。

5.1 リクルートの事業部長から、ライフイズテックへ(増田晃一さん)

前職:保険会社、リクルート(新規事業・事業企画、事業部長)
現在:ライフイズテック株式会社 事業開発事業部 統括部長
入社:2021年

転職のきっかけ

リクルートでは最大100人ほどの組織を率い、赤字だった事業を4年かけて黒字に立て直しました。事業が軌道に乗ったところで30代後半に差しかかり、「自分がコミットしたい事業で、経験を生かしたい」と考えるようになったといいます。根っこにあったのは、「機会が人を変える」という信念でした。

実は最初の転職活動では、ベンチャー企業の役員ポストのオファーを受けて退職しています。ところが有給休暇中にその会社の仕事に関わるうちに、「本当にここでいいのか、もっと考えるべきだった」と感じ、入社を辞退。約2か月の期間をとって自分と向き合い、改めて転職活動を始めました。

ライフイズテックに決めた理由

増田さんは以前、別のエージェントからライフイズテックを紹介されたことがありましたが、「プログラミングの会社」という印象で見送っていました。当社から改めてご紹介し、話を聞いてみると、プログラミングはあくまで手段で、目指しているのは「人の可能性を広げる」こと。さらに公教育の改革に正面から向き合っていることが分かり、「自分がやっていきたいことの、ど真ん中」だったと振り返ります。

より年収の高いオファーもあったなかで重視したのは、「何を目指しているか」と「誰と働くか」でした。給与は事業を伸ばせば自分次第で上げていけるが、この2つは入社した後に自分では変えられない、という考えからです。

入社してみて

入社初日には、自己紹介の直後に自治体のトップとの面談に同席。裁量の大きさとスピード感に驚いたといいます。一方で、当時はオンボーディングの仕組みが整っておらず、自ら社員に1on1を申し込んで情報を集めました。支えになったのは、入社前に代表から言われた「アンラーン(学びほぐし)」の考え方です。前の会社と比べるのではなく、目の前の課題に向き合うことを大切にしてきました。

増田さんによると、中学・高校向けの教材「ライフイズテック レッスン」の導入率は、入社時の5〜6%から、インタビュー時点で3校に1校ほどにまで広がっています。いまは、地方の子どもたちが中学で学んだ後も学び続けられる道をつくるため、新しい事業の立ち上げにも取り組んでいます。

なお、ライフイズテックがB Corp認証を取得したのは2022年で、増田さんの入社後のことです。

「何を目指しているのかということと、誰と働くのかというところ以上に、大事なことはなかった」

当社から見たポイント

条件だけを見れば、より高い年収のオファーもありました。それでも増田さんが選んだのは、「人の可能性を広げたい」というご自身の想いと、会社のミッションが重なる場所でした。三次元マッチングでいえば、②想い・価値観と、③組織文化・経営の質の重なりが決め手になった事例です。

▶ ライフイズテックの求人を見る

5.2 別業界から、エシカルなホテルアメニティのMiYO ORGANICへ(池田さん)

現在:株式会社ミヨオーガニック(営業、受発注、商品開発、PRなど)
入社:2025年

MiYO ORGANICは、これまでプラスチックで作られていたアメニティや日用品を、竹や紙などの環境に配慮した素材に置き換えて展開している会社です。主な取引先はラグジュアリーホテルや旅館で、名古屋に本社を置いています。2025年7月にB Corp認証を取得しました。

転職のきっかけ

池田さんは以前から、食や健康、エシカルな暮らしに関心を持っていました。一方で前職は、それとは離れた業界。将来を考えたとき、「人生の多くの時間を費やす仕事を、もう少し自分の想いに近いところでしたい」と思ったのが転職のきっかけです。

ところが、一般的な転職サイトでは、これまでの職種で条件を絞って探すことが多く、さまざまな仕事を経験してきた池田さんには、思うような求人がなかなか見つかりませんでした。そこで、動画をきっかけに当社を知り、ご相談いただきました。

MiYO ORGANICに決めた理由

当初の関心は「食」が中心だったため、最初から「ぴったりだ」と思ったわけではなかったそうです。それでも代表の山本美代さんと話すうちに、プロダクトをつくって売ってきた代表の経験から学べることが多いと感じ、自分の想いと重なる部分が見えてきました。

代表の山本さんも、面接での第一印象から「人柄が良く、ご自身の夢を明確に持っている」と感じ、一緒に働きたいと熱心に声をかけたといいます。

入社してみて

いまは受発注から、新規のお問い合わせへの営業、既存のお客様のフォロー、PRまで幅広く担当しています。新商品のバスソルトの開発にも、以前取得していたアロマ検定の知識を活かして携わっています。

少人数の組織については、「自由で融通が利き、社内政治よりも事業に集中できる」点が自分に合っていると話します。社風については、「皆が皆のために働いていて、助け合っている。だからハードでも頑張れる」とのことでした。

「自分が本当はこういう仕事がしたい、というのに正直に、妥協せず探すのがいい」

当社から見たポイント

職種で条件を絞る転職サイトでは、出会えなかった会社でした。池田さんのお話から、関心のある分野と、さまざまな環境で形にしてきた経験の両方が活きる会社を考えてご紹介した事例です。

5.3 2人に共通していたこと

お二人とも、B Corp認証を条件に会社を探したわけではありません。増田さんの入社はライフイズテックの認証取得より前で、池田さんが決め手に挙げたのも代表との対話でした。

共通していたのは、事業が目指しているものと、一緒に働く人が、自分の想いと重なるかを確かめてから選んだことです。B Corp認証は会社を知る手がかりになりますが、最後に決めるのは、事業と人が自分に合うかどうかです。この点は、7章で改めてお伝えします。

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6. B Corp企業の求人の見つけ方

6.1 公式ディレクトリで認証企業を知る

B Labの公式サイトには、世界中の認証企業を検索できるディレクトリがあります。国や業種で絞り込むことができ、各社の評価スコアの内訳も公開されています。

日本の認証企業については、一般社団法人B Market Builder Japanのウェブサイトでも情報が発信されています。まずはどんな企業があるのかを知り、気になる企業の採用ページを確認してみましょう。

6.2 イベントやコミュニティに参加する

毎年3月には、世界各国で「B Corp Month(B Corp月間)」としてさまざまなイベントが開かれます。日本でも認証企業によるトークイベントや交流会が開催されており、企業の雰囲気や働く人の考え方に直接触れられる貴重な機会です。

6.3 ソーシャルグッド領域に強いエージェントを活用する

B Corp企業の中には、中小企業やスタートアップも多く、求人を大手の転職サイトに掲載していなかったり、非公開で採用を進めていたりするケースが少なくありません。

ソーシャルグッド領域に特化した転職エージェントであれば、こうした企業とのつながりを持っていることがあります。当社もB Corp企業とのお取引が多く、一般には公開されていない求人も扱っています。

7. 認証があれば自分に合う、とは限らない

B Corp認証は、企業のあり方を知るうえで信頼できる手がかりです。ただし、「B Corp企業であれば、どこでも自分に合う」というわけではありません。

認証が評価するのは、あくまで会社としての取り組みです。そこで働く一人ひとりにとっての相性、たとえば仕事の進め方や意思決定のスピード、チームの雰囲気までを保証するものではありません。5章でご紹介した増田さんと池田さんが、認証よりも事業と人を確かめて会社を選んだのも、そのためです。

7.1 面接で「本気度」を確かめる質問

面接では、認証そのものよりも、認証の取り組みが現場にどう根付いているかを確かめることが大切です。

とはいえ、「理念を日々の業務にどう落とし込んでいますか」といった聞き方は、やや踏み込みすぎた印象を与えることがあります。おすすめは、次のように具体的なエピソードを尋ねる聞き方です。

  • 「B Corp認証の取得や更新を通じて、社内で変わったことはありますか」
  • 「認証の取り組みの中で、印象に残っているエピソードを教えてください」

社員の方が自分の言葉で、生き生きとエピソードを語れる企業であれば、認証の考え方が現場まで浸透している可能性が高いといえるでしょう。

7.2 組織文化・経営の質まで見極める

当社では、転職先を選ぶ際に、年収や役職だけで判断しないことを大切にしています。

当社が創業以来取り組んできた「三次元マッチング」は、①スキル・経験、②ご本人の想い・価値観、③組織文化・制度・経営の質、という3つの軸から、企業と人の相性を多角的に見極める手法です。

B Corp認証は③の「組織文化・制度・経営の質」を知る大きな手がかりになります。そのうえで、ご自身の想いや価値観、これまでの経験と重なり合うかどうかを確かめることで、入社後に「こんなはずではなかった」と感じるリスクを減らすことができます。

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8. B Corp認証企業としての当社の取り組み

8.1 人材紹介会社としてのB Corp認証取得

当社は2026年6月、B Corp認証を取得しました。人材紹介会社としては、日本でもまだ数少ない認証企業です。

【要記入】B Lab公式ディレクトリの当社ページ(URLを記入)

代表の高藤がB Corpの存在を知ったのは、10年近く前のことです。いつかはこのコミュニティに加わりたいという思いを持ちながらも、日々の事業に向き合うなかで、認証取得に本格的に取り組む機会はなかなか訪れませんでした。

その状況を動かしたのは、意外なほど身近なところにあったご縁でした。日頃からお取引のある企業が、実はB Corp認証を取得されていたのです。認証についてお話をうかがうなかで、取得支援に精通したコンサルタントの方をご紹介いただき、そこから認証取得への歩みが本格的に動き始めました。

信頼関係を築いてきたお取引先とのつながりが、新たな一歩を後押ししてくれたことは、B Corpのコミュニティが大切にしている企業同士が支え合い、学び合う関係を、当社自身が実感する出来事でもありました。

BIAの評価プロセスは、自社の取り組みを一つひとつ国際的な基準で見つめ直す作業です。その過程で、当社がこれまで当たり前のように続けてきたことの意味を、あらためて言葉にすることができました。

当社にとってB Corp認証はゴールではなく、さらに改善を重ねていくための出発点だと考えています。

8.2 評価されたタイの子どもたちへの就学支援

認証にあたって評価をいただいた取り組みのひとつが、2014年から続けている「プロビティ・未来のリーダー育成プロジェクト」です。

人材紹介が1件決まるごとに、タイの貧困地域に暮らす子ども1名の就学を支援する仕組みで、これまでに100名を超える子どもたちを支援してきました。転職支援という事業そのものが社会への貢献とつながるこの仕組みは、三次元マッチングとともに、事業の構造そのものが社会課題の解決に結びつくビジネスモデルとして評価されました。

8.3 B Corp企業への転職支援の実績

当社のお取引先には、B Corp認証を取得している企業がいくつもあり、これまで何人もの方がB Corp企業へご入社されています。5章でご紹介した増田さん、池田さんも、そのお二人です。

認証企業の当事者として、B Corpの評価の仕組みや、認証取得の過程で企業が向き合う課題を内側から理解していることは、当社ならではの強みです。B Corp企業への転職をお考えの方には、企業ごとの取り組みの特色や組織の雰囲気まで含めて、ご相談に応じています。

9. よくある質問

Q. B Corp企業は、社会貢献の経験がないと転職できませんか?

A. 必ずしもそうではありません。B Corp企業にも営業、マーケティング、エンジニア、管理部門など幅広い職種があり、これまでの職種経験がそのまま評価されるケースは多くあります。大切なのは、なぜその企業の事業や考え方に共感したのかを、自分の言葉で語れることです。

Q. B Corp企業に転職すると、年収は下がりますか?

A. 一概にはいえません。B Corp企業には外資系企業の日本法人や成長中の企業も含まれており、報酬水準は企業ごとに大きく異なります。認証の有無ではなく、個別の求人条件で判断することをおすすめします。

Q. B Corpの認証基準が変わったと聞きました。転職先選びに影響はありますか?

A. 2026年から新しい基準での審査が始まり、テーマごとの必須要件や外部機関による監査が加わるなど、認証の要件はより厳格になりました。当面は旧基準と新基準で認証を受けた企業が混在しますが、どちらの基準で認証を受けたかによって、自分に合う職場かどうかが決まるわけではありません。認証は企業を知る手がかりのひとつとして、面接などで現場の取り組みを確かめることをおすすめします。

Q. 「Bコープ」と「コープ(生協)」は関係がありますか?

A. 関係はありません。Bコープは英語の「B Corp」をカタカナで表記したもので、米国の非営利団体B Labが運営する企業認証の名称です。生活協同組合(コープ)とは別のものです。

Q. B Corp企業の求人は、どこで探せますか?

A. B Labの公式ディレクトリで認証企業を調べ、各社の採用ページを確認する方法があります。中小企業やスタートアップでは非公開で採用を進めていることも多いため、ソーシャルグッド領域に強い転職エージェントへの相談もあわせて検討してみてください。

まとめ

B Corp(Bコープ)は、従業員、顧客、地域社会、環境といったすべてのステークホルダーへの配慮を、第三者が審査して認める国際的な企業認証です。2026年からは新しい基準での審査が始まり、要件はより厳格になりました。日本の認証企業は100社を超え、業種や規模も広がってきています。

B Corp企業を選ぶことは、社会によい会社で働きたいという想いを、確かな手がかりをもとに形にする方法のひとつです。一方で、認証があることと、ご自身に合う職場であることは同じではありません。企業の取り組みが現場にどう根付いているか、そしてご自身の想いや経験と重なり合うかを確かめることが、納得のいく転職につながります。

当社は、B Corp認証を取得した人材紹介会社として、B Corp企業をはじめとするソーシャルグッドな企業と、想いを持つ方との出会いをお手伝いしています。

社会によくて、自分にもよいキャリアを見つけるために、まずは求人リストをご覧ください。

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