研究員メッセージ(一般社団法人ウィメンズヘルス・イノベーション協会 / Founder兼代表理事 皆川 朋子さん)

皆川 朋子みながわ ともこ)
東京大学工学系研究科応用化学修士
英Cambridge大学経営学修士(MBA)

一般社団法人ウィメンズヘルス・イノベーション協会 / Founder兼代表理事
オルガノン株式会社 / Executive Director, Women’s Health Commercial Lead

外資ITコンサルティングに従事後、英国Cambridge大学留学を経て、独立系戦略コンサルティングファームの執行役員、人工知能ベンチャー取締役・事業責任者に従事した後、独立系VCに参画しスタートアップへの投資・事業成長の支援、女性起業家支援などに従事。投資領域として女性ヘルスケアのFemtechなどDeeptech領域に注力し、複数のFemtech企業への投資実績を有する。
経産省・東京都他によるスタートアップ支援プログラム審査員・アドバイザー、女性起業家支援プログラムのメンターなどに従事。
2021年3月、ウィメンズヘルス・イノベーション協会の前身となるFemtech Community Japanを設立。2026年1月より団体名を現名称に変更。
現在は、 Women’s Healthに特化したグローバル製薬会社OrganonにてWomen’s Health事業の立ち上げ・拡大をリードする。

今の活動にたどり着くまでの「転機」は何でしたか?


いろんな不思議なこ゚縁と転機を経て、なぜか今の私の現状があると思っています。

私は東北の田舎出身なのですが、大学での上京、社会人になってからのMBA留学、帰国後のNPO活動への参画と理事としての経験、その後、コンサルティング領域からスタートアップ経営者、スタートアップから投資家側であるVCへの転職、そして、さまざまな女性起業家・Femtech起業家との出会いから一般社団法人ウィメンズヘルス・イノベーション協会を立ち上げることとなり、最終的には、現職であるグローバル製薬会社オルガノンとの出会いがあり、参画することになりました。
履歴書だけを見るとかなりバラバラで繋がりがないように見えますが、今の私にとっては点と点を繋いで、新しい繋がりを作ってきた道だと思っています。

過去のご縁や転機のどれ一つ欠けても、今のキャリアには結びついていなかったと思います。まっとうな「社会人」としてのキャリアではないかも知れませんし、まだまだ発展途上・絶賛成長中ですが、不思議なこ゚縁とチャンスをもらえて今の場所にいることにとても感謝しています。

その時、迷いや悩みはありましたか?

仕事では鬱になるほどのストレスと人間関係のプレッシャーで辛い思いをした経験も複数回あります。
30歳超えで単身イギリスに留学するとき、コンサルティングから給与を大幅に下げてスタートアップに参画するとき、製薬会社に転職するとき、周りの人からはびっくりされたり心配されることも多かったです。

ただ、迷いや苦しい状況になる度に、自分の人生で「何が自分をHappyにできるか」「自分は何に喜びや楽しみを感じるのか」などを何度も考えながら意思決定や行動をしてきました。

世の中で一般的によいとされている給与、会社のブランドや規模などではなく、自分が大事にしたいことやポジティブに思えることが、何に繋がっているのか、どこから来ているのかまで落とし込んで、都度都度考えていくことが大事だと思っています。

この仕事の「きれいごとではない部分」を、あえて挙げるなら?

製薬会社のオルガノンでは、医療用医薬品を製造・販売しているので人の命や人生に直接影響する重い責任があります。

また、当局や業界規制のもと非常に細かく非効率的な対応業務、調整などが必要となり、専門性が高いゆえの縦割りの組織体制、数年〜10年にわたる製品開発からの上市にかかる時間もキャリアを考えるうえでは必ずしも喜ばしいことではないかも知れません。また、DXやデジタル等によるイノベーションからはかなり遠い業界です。

一般社団法人ウィメンズヘルス・イノベーション協会の取組においては、結局は自社で事業や売上創出をするのではない支援団体であくまで黒子であること、また業界団体としての支援の中で業界全体としての成長・拡大トレンドや、人や事業の相性など自分たちでコントロールできない外部環境要因が大きいことは、立場上受け入れていかなくてはならない部分だと思います。

あなたにとって「ソーシャルグッド」とは、一言で言うと?

一言で言うと、「社会全体と自分が少しずつHappyに近づける取組」です。

私がこの領域に何かしら興味を持ったきっかけは、留学の経験を経て「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)」という考え方や、NPO・NGOなど営利活動以外のキャリアがあることを知ってそこに関わったことです。

今はSocial Entrepreneurの考え方や、起業家もソーシャルグッドの意識を持っている方も多く、境界線が曖昧になってきていると思っています。

自分のキャリアを考えるとき、多くの人にとって人生のかなりの割合を割くことになると思います。どうせなら、単なるライスワークではなく、やりがいがあって自分も頑張れることにたくさん時間を使いたいですよね。

皆川さんには、9/12(土)開催の大研究会のラウンドテーブルにて、
さらに詳しくお話ししていただきます。

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