兵、走る
2024.10.24 お知らせいつも仲良くしてもらっている港区在住コンサルティング会社の社長(特技:スノーピークマウンティング)が代表取締役就任10周年を迎えたらしい。
彼のキャリアの面白いところは、創業社長でもなく、サラリーマン社長でもないが、オーナー社長であること。
新卒で入社した会社で、社長になり(最初はサラリーマン社長)、自ら数億円の借金を背負い、会社を買い取りオーナー社長になったという経緯がある。
当事の親会社の意向に納得がいかず、理念に惚れて入社した会社と仲間と自分が大切にしたいことを守りたかったのだろうか。大きな金銭的なリスクを背負ってまでも、大切にしたいものを大切に出来る人がどれだけいるだろうか。様々なトラブルを乗り越え、紆余曲折を経て、今も会社は存続している。会社を去った仲間も少なくないようだ。改革には痛みが伴うし、血が流れるのだろう。圧倒的当事者意識を持てというが、当事者以外の者には当事者と同じ感覚には絶対になれない。トラブルは素晴らしいチャンスと言える資格があるのは当事者だけだ。
晴天ばかりは続かないが、がむしゃらな日々は報われると信じたい。
彼は浮ついたことや耳障りだけが良いことは絶対に言わない。いつも大局と本質を捉え、地に足がついている。本質を捉え過ぎて、生きづらい部分もありそうだ。だけど、理想を諦めていない。吹けばとぶような同情には目もくれない。そんな印象。そんなところに惹かれる。
飲みにいくと、いつも少しわらいながら煙草ふかしてる。自分で選んで歩いてきたとは言え、大変なこともあるだろうから僕は、「弱音を吐くならさぁ聞いてやる」と思っている。でも、驚くほどに弱音は吐かない。吐くのは反吐だけだ。強い生命力と志に満ちている。たとえ彼が倒れようと志だけはつないでゆくのだろう。
この小さな星を、時には兵(つわもの)として、時には将(しょう)として、時には殿(しんがり)として、時にはひたむきで滑稽な逃亡者として走り回る姿には勇気をもらえる。日々、くりかえされる不条理、狂いまくるスケジュールにボロボロにKOされそうになるが、「止まれないこの世界で、胸を張って生きるしかない」と彼がいつも教えてくれる。
改めて、代表取締役就任10年、おめでとうございます。
有限の人生、わずかな時をむさぼりあいましょう。
人や社会は、いまよりも、もっとよくできる。
あなたの思いとスキルで、もっと未来は変えられる
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