失意泰然
2022.10.05 お知らせCOOのFです。
最近つくづく自分がダメだと思う。
自分の生活は様々なタスク(遊びも含む)で構成されているにも関わらず、1つか2つ気や手がとられるものがあると、他のことに集中、没頭が出来なくなる。めちゃくちゃ忙しい訳でもないのに、他のことが疎かになる。楽しいことをしていても没頭出来なくなる。
これは何故か昔から備わっている自分の悪い癖である。
ここで想い出す1つの原風景がある。大学のゼミが一緒であったKくんのエピソードである。
僕の大学生時代は怠惰を極めていた。多くの時間をパ○ンコ屋で過ごしていた。絶対に卒業には必要且つ出席が必要な授業にしか出席していなかった。むしろ、それらの授業すら出席していなかった。僕が大学でまともに出席した授業は英語とロシア語と体育(サッカーと卓球)だけであった。
3回生(関西では○年生ではなく○回生という)からゼミが始まるのだが、ゼミを履修するには2回生終了時点で55の単位が必要だった。1回生終了時点の単位が16であった僕は必死で単位をかき集めた。と、言っても努力したのは出席せずとも簡単に単位が取れる授業に関する情報収集くらいだった。かろうじて、規定の55単位を集めることに成功した。怠惰ながら、ゼミくらいは履修しないとダメだと思った自分は今思えばかわいい存在である。
件のKくんも同じような境遇で、ギリギリの単位数でゼミの履修にこぎつけたメンバーであった。ただし、彼はアメフトに打ち込んでおり、いつも気だるそうにはしているが怠惰とは程遠い生活を送っていた。
ゼミの履修にこぎつけたとはいえ、獲得している単位数としては心許なく、4年で卒業するというミッションをクリアするには気は抜けない。出席無しで簡単に単位をくれる授業さえ選べば、パチンコ屋に入り浸りながらでも何とかなるので、正確には気は抜けないが手は抜き放題だった。
4回生になっても1回生が取得するような数の単位の獲得を僕もKくんも求められた。
4回生の前期のテストで事件は起きた。
Kくんのカンニングがバレたのである。
何故かこのときの科目を鮮明に覚えている。「経営戦略論」である。
僕にとってはカンニングは日常茶飯事であったが、見つかった時のリスクを考えると4回生ではやらない選択を僕はとった。その期の単位が全て無効になるからである。
そう、Kくんは4回生の前期の単位が全て無効になり、留年が確定したのである。当時なら誰もが羨む企業への就職も決まっていたが、それもおじゃん。彼の見つかるリスクをとってカンニングをするという戦略は完全に裏目に出た。
僕が彼の状況だったら、間違いなく失意のどん底に落ちるエピソードかと思う。しかし、彼は僕とは違った。彼の凄さは、そのテストの後に普段通りにアメフトの練習に向かったことである。いや、普通は落ち込んで家に帰って、とかがデフォルトなんじゃないのか。彼のその図太さへの憧れは計り知れない。
ただ、今でも疑問に思うことが1つだけある。彼は小さい紙に回答のヒントとなる何らかを書き込み、手のひらに持ちながらカンニングをしていたのだが、何故、見つかった瞬間食べてしまわなかったのか。
たぶん、僕なら食べて証拠を隠滅したと思う。
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