
実行、実行、実行
2025.03.10 マガジン先日、東京ビックサイトで開催されたとある見本市の集客の手伝いを行った。
某自治体のベンチャー企業複数社が出展するブースの運営補助を友人が経営する会社が受託し、声をかけてもらった。
(割と良い報酬を頂けるというので飛びついてしまった。)
ミッションは来場者に声をかけ、属性や来場目的を確認し、然るべきブースに案内すること。つまりは、商談の機会を作ること。
3日間の開催で、僕は最終日を担当。
初日から、このイベントのために寄せ集められた数名のLINEグループが活発に動く。
「午前中:チラシ配布数xx枚、ブース誘導数yy名」などの定量的な成果から「どんな人に、どのように声をかければよいか」などのナレッジが飛び交う。
それを踏まえて翌日の最適な行動を模索する。文化祭のようなワイガヤでとても楽しい。
3日目、僕の役割も全うした。105枚のチラシを配布し、32名の方をブースにお繋ぎした。
その背景には大多数の、声をかけたが見向きもされない空砲が存在する。
相手への詰めより方、声をかけるタイミング、声のトーン、チラシの渡し方、質問の仕方、などなどを実践の中で微妙にチューニングしていき、成功の確率を上げる。
小さい悲しみと小さい喜びが、小刻みに入れ替わりながら押し寄せて心地良かった。実行の大切さ楽しさを再認識した。
他の出展者を見ていて思ったのだが、ほとんどの人が気合いを入れて集客をしていない。
いくらものが良くても、知られないと絶対に売れない。もっと営業をしよう。営業の価値は高い。
戦略を描く人、現場で泥臭く実行する人、前者は供給>需要、後者は需要>供給となっているように感じる。
いくら精緻な戦略を立て、きれいな資料に落とし込み、雄弁に語ったとしても、実行されなければただの妄想に過ぎない。戦略を描くのはAIで代替可能だ。
ありたい未来を描き、愚直に実行する。
『ベンチャーの作法』でも、著者の高野秀敏さんが結果を出すためにはPDCAではなく、DDDDDDDCAで臨むことが重要だと説かれている。
その通りなのだろう。
先で触れた『ベンチャーの作法』の感想をXに投稿したところ、すぐに著者の高野さんから御礼とAmazonのレビューも書いて欲しいとDMが来た。
Amazonのレビューを書いたら、御礼にチーズケーキを贈って下さった。
最近、ご自身で立ち上げたチーズケーキ屋さんのものだという。
ほどよくシナモンの香りが効いていて、とても美味しかった。
リピート購入した。
十分過ぎる富も知名度も手にしている経営トップですら、一つのSNSの投稿に対して、ここまでするのか、と感動した。
凡事徹底、言うは易しだが、本当の意味で、その言葉がしみた。

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