糸島の顔が見える本屋さん

2022.03.18 お知らせ

COOのFです。

1ヶ月以上、投稿が滞っておりました。
物理的にバタバタとしていた訳ではないですが、他の仕事の締め切り等があるとそちらに気を取られてしまいますね、、、
どんな状況でも、淡々と複数の物事を進められる人間でありたいものです。

さて、先日、’’糸島の顔が見える本屋さん’’(通称:いとかお)で店番をしてきたので、そのご報告を。


”いとかお”の仕組みは以下のような感じです。


・スペース内に本棚(30cm×30cm×30cmくらい)が複数あり、その本棚を月に一定の金額を払って間借りする(間借りしている人を”オーナー”と呼ぶ)
・オーナーはそのスペース内で自分の好きな本を販売することが出来る
・店の運営はオーナーが主体となり、店番もオーナーの中の輪番制


つまり、小さな本屋の集合体です。そして、その目的の最上段には地域の活性化があるんではないかと推測します。
この仕組みを有名にしたのは、”吉祥寺のブックマンション”です。


最近、首都圏にもこの形態の本屋さんが増えてきています。僕は東京在住ですが、”いとかお”のオーナーなので、いつか店番をしたいと思い福岡まで行ってきました。

さて、当日の様子はというと、まず、誰もいないお店の鍵を開けて、マニュアル観ながらを開店準備を進めます。学生時代にラーメン屋でアルバイトをしていた時の感覚と似ています。
開店準備を終え一息。他のオーナーさんの本棚をざっと見渡します。
それぞれの本棚を通じて「自分はこんな人間だ。こんなことを考えている。こんな人生を歩んできた。」といった主張を感じとることが出来ました。その人が読んできた本ってその人の人となりや、人生の一部を映し出してくれますよね。


そんなことを考えているうちに最初のお客さんが。
本屋の店主としての僕にとって記念すべき最初のお客さんは、茨城の大学に通うカップルでした。(春休みなので旅行で糸島に遊びにきて、ふらっと立ち寄ったとのこと。)好きな本のことや、大学でどんな研究をしているか等の話を沢山させて頂き、あっという間に数十分が過ぎました。

糸島の小さな本屋さんで、茨城に住んでいる大学生カップルと出会え、沢山の話が出来た、こんな偶然がこの小さな本屋さんでは日々起きているのかなと思うと少しだけ楽しい気持ちになりました。

その後も、ひっきりなしに30名程のお客さんが訪れ、ほぼ全てのお客さんとお話をさせて頂き(他のオーナーさんで僕が東京から来るのを知って来てくれた方もいました。ありがたいことです。)気づけば閉店時間。名残り惜しい気持ちとともに閉店作業、営業報告的なものを終え店を後にしました。

地域の活性化には地元のコミュニティの活性化が必要です。地元のコミュニティを活性化するには仕組み(ハード)と仕掛け(ソフト)が必要でしょう。コミュニティの活性化のキーは、’’いかに偶発性を生み出せるか’’ではないでしょうか。ここには、偶発性を生み出せる仕組みがありました。そして、運営の方がみんなにとって心地よい空間になるための仕掛けに日々奮闘されていることも伝わってきます。


計画性に塗りつぶされた日常にちょっとしたアクセントを加えたい方、こんな素敵な本屋さんに何らかの形で関わってみるのはいかがでしょうか?

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