認知特性について

2021.05.17 お知らせ

こんにちは。COOのFです。

今回は、「認知特性」について書いてみたいと思います。

認知特性とは、目で見たり、耳で聴いたりといった感覚器から入ってきた情報をどのように処理し、表現する能力を表す言葉です。

仕事上での組織運営や、家族や友人との人間関係の構築・維持を円滑に行う上で重要になってくるのがコミュニケーションです。このコミュニケーションの仕方に認知特性が大きく関与しています。(当たり前といえば、その通りですがね。)

認知特性は3つ、それぞれにサブタイプが2つの計6つに分かれると言われています。
(それぞれについて詳しく知りたい方は末尾のURLなどを参考にして下さい。)

視覚優位
A)カメラアイタイプ B)三次元映像タイプ

言語優位
A)言語映像タイプ B)言語抽象タイプ

聴覚優位
A)聴覚言語タイプ B)聴覚&音タイプ

ここで重要なのは、この認知特性は基本的には生まれ持って備わった脳機能の特性であるということ。
これは、最近、自閉症やADHDなどの発達障害の文脈で使われることの多くなった‘‘neurodiversity‘‘の考えに近いでしょう。

例えば、職場で上司⇔部下の認知特性が異なるなんてことは、日常的にありうる状況ですが、それ故に、上司に認知特性という概念がないと、部下に対して「何でこいつはこんなことも理解出来ないのか?」とか「こいつの言っていることはよく分からない。」と考えてしまうでしょう。

大事だと思うので繰り返しますが、生来的に備わった特性であり、良いも悪いではないにも関わらず、立場の上下により良い、悪いの話にされてしまうことは問題です。

これは立場だけでなく、多数派・少数派の論理でもよく生じる現象です。

世の中は基本的に多数派の論理によってシステムや慣習が作られてしまっています。
このことにより、少数派に属する方(障害者と呼ばれる方など)が生きづらさを感じていることが多いのです。

少し話はそれましたが、人間は工業製品のように規格化されたものではないことは自明ですし、最近は‘‘Diversity&Inclusion‘‘や‘‘みんな違ってみんないい‘‘とか、SDGsの大きなテーマである‘‘No one will be left behind‘‘など、耳障りのいい言葉が世の中に溢れていますが、僕はもう一歩、踏み込んだ議論(実際、生活の中でどのようなことが起きているか、その背景には何があるか、それに対してどのような態度で臨むべきかなど)がなされて欲しいなと思いますし、個人的にも発信していきたいと思っています。

今回は、‘‘認知特性‘‘という切り口からそんなことを考えるきっかけになればと思いました。

◆ご自身の認知特性が気になるかたはこちら(認知特性)でテストできますよ。

◆6つのタイプについて分かりやすく紹介されているのはこちら

◆認知特性について詳しく知りたいかたはこちらの本を読んでみてくださいね。